大型台風が迫ってくるなか、ラグビーの撮影に出かけてきた。
といってもいま盛り上がっているワールドカップではない。ニュージランドと日本の高校の親善試合だ。
天気予報は朝から一日雨。明日には大型台風上陸なので、土砂降りになってもいいようにレインウェアで身を固め、長靴を履いて撮影に向かう。そんな大げさな格好をしている人は見当たらないが、気にしない。
結局、雨は大した事なかった。できれば、もう少し降ってくれると絵になるなぁ、と思いながら撮っていた。以前体験済みだったので、むしろ土砂降りカモンくらいの気でいた。
高校のグランドなのでナイター照明も写真を撮るには暗かったし、帰りはバスもなかなか来ないので30分以上歩くはめに。
家に帰って撮影データを見ると、案の定暗くて写りが悪い。正直、使い物にはならない写真ばかりだ。
色々苦労して撮影に出かけたが、骨折り損のくたびれもうけだ。
ところがである。
感想としては、あー楽しかった、なのである。
雨が降ろうが、遠かろうが、成果がなかろうが、楽しかったのだ。
好きこそものの上手なれ、と言うが、楽しめているうちはまだまだ上達できる気がしちゃう。いや、きっとそうだろう。
好きで楽しくてやっていることなら、苦労も苦にならない。
そんなこと分かっているけど、いつしか「雨の中遠くまで撮影に行くなんて」と思う日が来てしまうかもしれない。そうなった時にはもう上達はしない。楽しもうと思っても楽しめない。
どこまで楽しんで続けられるか。