云々かんぬん

やりたいことは我慢せず、気の進まないことはしない。と決めたオトコの日記。

反骨心を育むつもりが反発心を植え付ける

部下や後輩に、厳しいそして激しい言葉を投げかける人っていますよね。

結構な人格否定みたいなことまで言う事もあります。

そして「悔しかったらもっと頑張ったらどうだ」と続ける。

 

こういうのって、叩かれて悔しさをバネに頑張る、みたいな論理で語られます。俺もそうやって育ててもらった。当時は本当に頭に来たけど今は感謝している。お前らも一度死ぬ気になって頑張って欲しいんだ。みたいな論理です。

 

こういうのって、どうも違和感がある。

追い込んで追い込んで、何も考えられない状態まで追い込んで、余計なことを考えさせずにひたすら頑張らせる。練兵の手法が起源のように感じてしまう。強い軍隊を作り上げるなら、こういう手法も有効だろう。ついてこれない者に待っているのは死だ。

 

だが、仕事や部活は戦争ではないし、人を育てる手法として正しいとは思えない。育てているつもりなのだろうが、多種多様な方法論を学び、吟味した上で選んだ手法でないことがほとんどだろう。

育てる側が楽をしているだけじゃないだろうか。しかも無自覚に。こういうやり口に対する一般的な反応は「反発」だ。反発して離れて行くか、反発を諦めるかして、反発する者はいなくなる。そして出来上がるのは、黙って言うことを聞く人間か、表面だけ言うことを聞く人間ではないだろうか。

 

人が一番成長するのは、自らの意志で頑張れる時だと思う。頑張るというより楽しくてしょうがないくらい打ち込める時だろう。

 

反骨心や反発心では人は育たないと思うなぁ。