先日、映画監督の 山崎貴 さんのお話を聞く機会があった。
これがなかなか面白かったのですが、その中で印象に残った話があります。
映画の企画のプレゼンを行うときの話です。
プレゼンの相手は配給会社や制作関係者、スポンサーなどでしょうか。山崎監督は、プレゼンの際に「相手の想像の1つ上を行く」ことを心がけているそうです。簡単な映像が必要なプレゼンなら、ぐっと作り込んだ映像を持っていくそうです。
私は、企業の基幹システムの開発や提案などをしていました。
欲しい機能がある時に、お客さんは割と具体的に「こういう機能が欲しい」と言うことがあります。そのまま見積もってその機能を開発するのは簡単です。ですが、私はそうはしません。「なぜその機能が欲しいのか?」を考え、詳しく話を聞き、もっと便利な機能や、もっと安く済ませる方法などを模索します。
これを私なりの「想像の1つ上を行く」行動だと思っていました。
お客さんの満足度も上がり、システムのクォリティーも上がり、次の仕事につながる。良いことずくめです。
しかし、山崎監督の「想像の1つ上を行く」は少し違いました。
そのプレゼン映像を見て、役者が「この映画に出たい」と思う、制作チームが「この映画に携わりたい」と思う、関係者全員が「いい映画になるぞ」と思う。みんなをノリノリにするために「想像の1つ上を行く」ように心がけているそうです。
いいモノを作るには、作り手全員がノリノリになることが大切なのだと痛感しました。
映画の世界は、監督やディレクターが怒鳴り散らしている現場を想像しがちですが、山崎監督は違うようです。これからの企業のトップやチームリーダーは、このような想像の超えかたを目指すべきかもしれません。
私は最近、新しいプロダクト・サービスやブログの企画に多くの時間を費やしています。まずは自分の想像を超え、ワクワクしてたまらないアイディアを企画としてまとめたいなと考えています。
時間はかかりそうですが。。。
その前に、映画が見たくなりました。