数年前、もう7年くらい経つのだろうか、ひとりの友人が信州に移住した。
移住を考える前からお店(飲食店)を構えたいという話をしていたが、紆余曲折があって移住して移住先で念願を叶えカフェを開いた。
「いつか遊びに行くよ!」
と言いながら、なかなか余裕がなく叶わずにいた。
余裕って、気持ちの余裕、時間、お金、体力、色々な余裕があって、それぞれが少しずつでも余裕がある状態になって初めて、「余裕がある」ことになるのだと思う。思い返せばここ10年くらいは常に何かが余裕が無い状態だった。
そんな彼が都内で開催されているフードフェスに出店するというので、子供達を連れて会いに行ってきた。彼と子供達は面識があるのだが10年近い月日は互いをほぼ他人にしてしまっていた。月日は赤子を子供に、子供をオトナにあっという間に変えてしまうと同時に、オッサンの中で密かに衰えを進行させる。
あまり話す時間はなかったので、次はゆっくり飲みながらぼくと彼の間の月日を埋めるように話をしたい。