横浜のシーサイドラインという鉄道で逆走事故が起こった。
シーサイドラインは無人の自動運転で運行されているそうで、日本には「ゆりかもめ」など複数のそういった路線があるそうだ。
普段気にせず利用しているくせに、あらためて自動運転と聞くと、「なんか怖いな」「大丈夫なのかな」と思ってしまう。
何かあったときに機械は何とかしようとはしてくれない。
後ろ向きに走り出しても「あれ?おかしいな?」と気づいてブレーキを踏んだりはしてくれない。
そんな血の通わない機械に大事な命を預けて大丈夫なのだろうか。
じゃあ、人が運転していたら大丈夫なのだろうか。
飲酒して飛行機に乗るパイロットもいれば、ほとんど寝ずに観光バスを運転するドライバーもいる。街を歩いていても、アクセルとブレーキを踏み間違えた自動車が襲いかかってくることもある。
クルマも電車も飛行機も便利だ。
クルマの自動運転もそう遠くない未来に一般的になるに違いない。携帯電話もスマホもインターネットも便利だ。世の中どんどん便利になっていく。
ぼくらはその便利さを享受している。
その便利さと引き換えに何かを失っているのかもしれない。かもしれないが、今更なしには出来ない。
出来るのは賢く付き合うことくらいか。