今日のワイドショーは芸能事務所社長の会見の話題一色だ。
そもそもは、芸人が事務所を通さずに反社会勢力からギャラを受け取って営業したことから始まった騒動なのだが、その芸人たちの中心2名の会見で糾弾された会社側も会見せざるを得なくなった。
まぁ、どうでもいい話ではある。
芸人たちも会社の重役も、立派な大人とは言えないことだけが確かなことである。
思えば自分が子供の頃、例えば中学生くらいの頃。ほんの2つ3つしか年齢が違わない高校生が、とても大人びて見えたし格好良く思えた。大学生なんかもう。輝いて見えた。
就職を控えた学生の頃、20代後半や30代前半のOBたちは、仕事も遊びも充実した憧れの存在だった。
ところが今の自分はどうかというと、ちっとも立派じゃない。立派さのカケラもない。30、40、50と年齢を重ねるにつれ、ふと気づくが周りも大して立派じゃない。若い頃なら立派に見えただろうそこそこの人格者でさえも、大企業の組織の中で長いものに巻かれながら愚痴をこぼしていたりする。
いや、それでも僕なんかよりずっと立派なんだけど。でも若い頃に輝いて見えた立派さとは違う。
(若い頃には見えなかった格好よさもあるんだけどね。)
最近では輝いて見えるくらいの立派さは、むしろ怪しく見えたり危うく見えたりする。
実は昔から立派な大人なんていなかったのかも。
それにしても、立派さと真逆なオトナたちの姿ばかりが映し出されるテレビはどうにかならないものか。オトナの威厳を保つのがますます大変になっちゃう。