云々かんぬん

やりたいことは我慢せず、気の進まないことはしない。と決めたオトコの日記。

こんな見積依頼は嫌だ

先日、仕事の相談があると言われて飲みに行った件。

 

 

彼は自治会の役員をしていて、自治会向けのWebサービスを思いついたから見積もりをして欲しいそうだ。

機能としては回覧からスケジュールやタスク管理、会計までに及ぶ。LineやFacebookなどと連携して出来るだけ安く。クォリティは出来るだけ落としたくない。

だそうだ。

で、これをビジネスとして考えているそうで、持ち出しで足りない場合はクラウドファウンディングなども利用したいそうだ。

 

絶対ニーズはあるし儲かると思っているようだが、同様の無料サービスを探して試してみてはいない。

サービスインしたら、運用を続けるためにもコストが必要ということにも理解が薄い。LineやFBと連携していて仕様変更があったらどうするか。クラウドファウンディングの支援者には何を提供するか。マネタイズはどういう方針か。どのように数ある自治会にリーチするのか。

これらに明確な答えは用意されていない。

つまりまだ考えてはいないのだ。まずは開発費用の見積金額を聞いてみたいのだろう。

 

いきなり全部作ると結構な金額になるので、よく使う機能一つ二つに絞って小さく始めるのはどうか提案してみたが、どうも気乗りはしない模様。

 

ビジネスの展望をしっかり練って、最初からフルスペックでいくのか、小さくはじめて大きく育てるのか。考え方ひとつで開発費用は何倍にも膨らむ。

今のまま見積もりをしても、まぁまず仕事に繋がる事は無い。

 

新車購入のように、オプションの金額を加えて、ちょっと値引きして、はいっ!という見積と一緒にはいかないのだ。見積るするにもコスト(労力)がかかるのだ。システム開発って注文住宅を建てるのと同じように考えたり決めたりする事がたくさんあるのだ。見積もりを依頼する側にもたくさん考える必要がある。

 

その辺はなかなかイメージできないのかなぁ。

といっても、彼はある業界に特化したパッケージシステムの営業をしているのだが・・

 

まずは無料サービスを探して使ってみて、もう少し考えてみることをオススメしておいた。

 

ちなみに、飲み会の場所は彼の最寄駅の居酒屋。飲み代はきっちり割り勘。というか端数より少し多めにお金を集めて、お釣りは彼が。

プライベートならこれで全然構わないが、こちらは仕事の依頼ということで足を運んでいることを考えると、釈然としない。

逆の立場なら相手のアクセスの良い場所まで出向いて、奢るかかなり多めに払うかするがなぁ。

 

こういう事が気になる自分が時々嫌にはなるけどね。

 

まぁ、細かい事は気にしていないのだろう。悪い人間じゃないし友人としてはいい人なんだけどね。