ボクはスポーツが好きだ。
主にはスポーツを観るのが好きなんだと思う。なぜ好きなのかは分からない。
分からないけれど、凄いプレーを見て「おぉ凄え!」と驚いたり、手に汗握る緊迫した試合を見て一喜一憂したり感動したり、そういうのがたまらないのかな。
見るだけでなく、カラダを動かすのも嫌いじゃない。運動神経が良い方ではないし体力もあまりないけど。
ギリギリまで自分を追い込んでトレーニングするとか、死力を尽くして戦うとかは、疲れるから見るだけで十分だけど。
でも、しっかり動いた後の爽快感は大好きだ。
スポーツをしてきた人、つまり体育会系の人々は、挨拶もしっかりしていて気持ちの良い人が多い。
こう書いていると、スポーツって良い事ずくめのように思えてくる。
にも関わらず、スポーツ界でのハラスメントが世間を賑わすのはなぜか。
怒鳴りつける。理不尽な扱いをする。体罰を行う。こういう行為を用いて「教育」する昔ながらの悪しき風習がまだ根強く残っているのだろう。スポーツというよりも「軍隊」や「ヤクザ」の手法だ。組織を強化してまとめ上げるには、ある意味で理にかなった手法ではある。
教育していると思っている側は、実は「強制」している事に気づいていない。そういう教育についていけない者はその世界を離れていくが、そこそこ実績を残したものが指導者としてその世界に残り、同じことを繰り返す。
今も、学校の部活やアマチュアスポーツの現場で繰り返されているだろう。
同じことが塾で行われていても、それは教育と思えるだろうか。同じことを街場のテニススクールでやったら、すぐ潰れるのではないだろうか。同じことを企業で行ったらブラック企業と呼ばれるだろう。
このような体育会系体質はスポーツでもなければ教育でもない。
スポーツの悪い側面のように語られることもあるが、スポーツとは切り離して考えらないものだろうか。
スポーツは大好きだが、こういう体育会系体質は大キライだ。