大学時代の同期4人で集まった。
この面々ともやはり久しぶりの再会で、もう10年は会っていなかった。みんないい歳だが、それぞれにまだまだ忙しい日々を過ごしているようだ。ぼくと違って30年近くしっかり会社勤めをしてきているので、どことなく尊敬の念を感じてしまう。
長く会社員生活を送っているせいか、愚痴ももはや達観したもので、どこかサッパリしている。それはきっとどこかに「諦め」があって、無駄に前のめりに労力や気持ちをする減らさないし、後ろ向きになってやる気を失うわけでもない、かといって諦めきって投げ出すわけでもない。長い会社人生で身につけたスキルなのか、もともと彼らが持ち合わせていた才能なのか、上手な仕事への向き合い方に思えた。
ぼくにはそういうスキルはない。欲しいとも羨ましいとも思ったことはなかった。むしろそういう人たちは創造的な仕事の妨げになると思っていた。
でも今晩初めて、そういうスキルを駆使して勤め上げてきた彼らを、ちょっと格好いいなと思い始めた。
そんな彼らは、一体いつまで働くつもりなのだろう?
一人は、働くこと自体が好きだから定年退職後も何か仕事はしたいと言う。もう一人は、ほっといても70過ぎまで働く世の中になるから、きっと働いているという。最後の一人は、まだ子供も小さく経済的に働かざるを得ないので、条件が落ちるが雇用延長を受け入れて居れるだけ今の会社に残るつもりだそうだ。
みんな、働き者だ。
最近思うのは、ぼくも何かしら働くような気がしてきている。それがお金になるかどうかは分からないが、今と同じ仕事かどうか分からないが、それでも何かしら活動をしてお金を得るという行為を続けるような気がしてきている。
今の自分の状況をセミリタイアのように捉えていたが、そう考えるとどうもセミリタイアとは違うかも、と思い始めている。
さて、いつまで働くのだろうか?
いずれにしても、楽しく働き続けられれば、それが一番だ。